1歳でレッスンって早くない?

富山県砺波市太郎丸でピアノ・リトミック教室をしています、おおみちMusica大道友萌子です。

 

先日、1歳クラスの募集記事を投稿しましたところ、「1歳でレッスンって早くない?」というお声をいただきましたので、思いをまとめてみました。とても長くなりました。

 

まず、小さい人の教室を始めよう、と思ってリトミック教室をスタートしたわけではないのです。ピアノ教室を始めたのが7年前ですが、お問い合わせのニーズにお応えしていると、だんだん小さい子どもに合ったレッスン内容が必要になっていきました。月齢にあった内容を独学で勉強するのは難しく、全国に教室のあるリトミック研究センターの資格を習得して2・3歳グループレッスンをスタートしたのが5年前です。5年続けてみると、良いと話に聞いていたことが、実感に変わってきました。これはぜひ、小さい子どもたちとお母さんに伝えたい!という思いで教室と活動を続けています。

 

リトミック研究センターによると、全国的にも問い合わせが低年齢化していて、その流れは加速しているようです。昨年1歳コースのカリキュラムが再編され、より小さな子どもたちの研究が進んでいます。

 

小さな子どもたちは自分の意思で教室にやってくるわけではありませんので、主にお母さんの思いということになります。お母さんたちは「早く始めて何かにさせよう」と必ずしも思っていません。小さいうちに始めたことがあわよくば続いて、何か形になったらいいなと思う気持ちは、私も同じ母としてお母さんたちと意見が一致しました。お母さんたちのお話を幾つかにまとめると、「①音楽を好きになってほしい=好きの要素となる音感を育てるには早いほうがよいのではないか、②子育てで二人っきりの時間の息抜きになって楽しい、③子どもが楽しみにしていてまた行きたいと言っている、④期間限定の子どもとの時間を楽しみたい」、ということになりました。

 

 

①音楽を好きになってほしい=早いスタートが音感を育てることについて

当教室のリトミックに通われる半数以上のお母さんが何かしら過去に音楽をされていて、もっとこんな能力がほしかった、と思っていらっしゃることが分かりました。(例えば、リズム感・聞き取り→書き取り・正確な音程で歌うなど)

リトミック開始時の1期生の子どもたちは、今小学校1年生になりました。どの子もそれぞれピアノを楽しんでいます。コンクールに挑戦している子から、友達と弾くのが好きな子、取り組み方はその子それぞれです。ただこれだけは声を大にして言いたいのですが、どの子も音楽が大好きで、自分の中に自分なりの音楽との関わり方をしっかり持っています。まるで空気のように音楽を楽しむ姿は、頼もしくさえ感じます。もちろん、音感やリズム感、聞き取り等の能力は幼少期に自然と身についていますので、本人たちも教える側もさほど困らずにレッスンが進み、スムーズです。そしてリトミックのすごく良いところは、表現力や想像力が育つところです。リトミックがモンテッソーリ教育(イタリアの精神女医の研究)をもとにしており、子どもの育ちを研究した上で内容を吟味されているのが実感できます。

 

 

②子育てで二人っきりの時間の息抜きになって楽しい、について

当教室のある砺波市太郎丸は、古くからのお家・新興住宅地・アパート・田んぼが混在している地域です。教室に通ってくださる方も様々ですが、年齢が小さいほど、もともと市外・県外のお母さんが多い傾向にあります。地元を離れてお嫁に来られたり、旦那さんの転勤で見ず知らずの場所で初の子育てをすることになったお母さんたちからは、知り合いの少ない土地で、一緒に成長を分かち合えるママ友ができて良かった!とのご感想をいただいています。近くにリトミック教室があって嬉しい!と、もともと地元のお母さんたちからも嬉しいお言葉をいただきました。(リトミックは皇室の愛子様が幼少期にされて以来、最近では脳科学者の関係の方が良いと言われ、英語や水泳と同じくらいポピュラーになってきた習い事です。)

お子さんが小さい間は、外出するのも大変なのでつい家にいることが増える方も多いと思います。私も娘が幼かった頃、1日中家にこもっていると赤ちゃん語しか話せなくなって、社会との関わりがないことに危機を覚えたことがあります。月に2回定期に通われることで、子どもたちもママたちもお家とは違う空気の中で過ごす楽しい時間となります。

 

 

③子どもが楽しみにしていてまた行きたいと言っている、について

とても嬉しいことに、小さい子どもたちが嬉々ととしてレッスンに通ってきてくれます。始めはお返事もままならなかったり、人見知りをしてお母さんの影に隠れていたような子も、じきに「今日のお洋服かわいいでしょ」「こんども○○しようね!」「今から○○行くの」などとお話しにきてくれるようになります。泣いて暴れて大変だったとき、リトミックの発表会ビデオを見せたら落ち着いて、何度も救われたなどという逸話もあります。小さい子どもたちは教室のことを覚えていて、お家でも教材で遊んだりしてお友達やお母さんと活動するのを心待ちにしてくれているようです。

 

 

④期間限定の子どもとの時間を楽しみたい、について

レッスンの構成を考えるとき、親子がなるべく触れ合えて、笑顔になれる瞬間をたくさん入れようと心がけています。また、季節の歌や日本の古き良き歌の良さを改めて感じられるようにと思っています。働くお母さんが増えている中、子どもが保育園や幼稚園に入るまでの期間は限定で特別です。ご家庭でも触れ合いは十分にされていると思いますが、外のコミュニティでの触れ合いタイムは、お子さんの新たな一面や成長を感じられる時間となるでしょう。レッスンでの制作作品も、後で見るととても懐かしいです。

 

 

 以上、まだまだお伝えしたい良いことはたくさんあるのですが、とても長くなりましたのでこのくらいにします。

小さなお子さんやお孫さんのいらっしゃる方で、ご興味お持ちいただけましたら、出張させていただいている太郎丸のちゅうりっぷ支援センターさんでのリトミックにお越しいただくか(活動情報ページ参照)、メールへお問い合わせいただけたらと思います。

ohmichi.musica@gmail.com

 

また全国にリトミック研究センターの教室やイベントはされていますので、お近くのエリアでぜひご検索されてみてください。